小さな自分の声が、クリアに聞こえるとき。
先日、美容院へ行ってきた。
人生で初めて、髪を染めてみた。
うん。いい感じ。日常が楽しくなる予感。
今の時代、人が髪を染めるのはごく普通のことではあるけれど、私にとっては踏み出せない行動の一つだった。
「髪、傷むよな...」
「なんか、茶髪って、西洋人への憧れみたいで悔しいぞ...」
「(ここではまだ言いたくない「あること」への恐れ)」 などなど。
染めてみたい...
という小さな声が、あっちこっちから飛び出してくる思考たちの中に埋もれていた。
でも、そんな思考たちとの付き合い方を、今のわたしは知っている。
「それって、ホント?」
ウジウジ悩みの渦に飲まれるのではなく、自分の頭の中でもう一人のわたしと会話する(具体的には、ノートの上で)。その名も、「ハルカくん」。ハルカくんは、すべてを、、、本当にすべてを全肯定してくれる存在。
一通り会話をすると、最後にハルカくんはこう聞いてくれる。
「それで、ホントはどうしたいの?」
これまた不思議。答えがポンとすんなり出てきちゃう。
髪染めてみたーい♪
クリアな声が聞こえてくる。
じゃあ、これは染めてみるしかないね。
黒髪もいいけれど、頭が明るく色づくと、鏡の前で気分があがる。
気分がよくなると、心地いい。
そう。心地いいって、こんなに心地いいんだ。
そう気づけた今、「心地いい」を探して、面白がりながら、小さなことにトライしている今日このごろ。