ああ、また救われた

 

 

ああ、また救われたな。

 

 

『湯を沸かすほどの熱い愛』

 

 

 

この映画を観て、そう思った。

 

 

 

 

今回で4度目の鑑賞。

 

 

 

女優の宮沢りえさん主演、杉咲花さん、オダギリジョー、子役の子、

 

 

 

この4人の俳優さんが演じる家族の物語。

 

 

銭湯、という、街の不思議な空間を舞台にしているため、センチメンタルな気分になりながら、また号泣の嵐だった。

 

 

 

とても反応してしまうシーンが3か所ほどある。

 

 

 

とてつもなく強烈で、身体から涙や他の何かが搾り取られるようだ。

 

 

 

そこで、一時的ではあるが、私や観るもの皆の抑圧しているものが陽のもとにさらされるからなのだろう。

 

 

 

 

ああ、また救われた。

 

 

 

そう思ったのは、そういったことがふと走馬灯のようによみがえってきたからだ。

 

 

 

はて。

 

 

 

何者か。

 

 

 

 

 

芸術を見て、救われたと感じることが、

 

この私にも起こるとは、いや、起こっていたとは、

 

気づかなかったな。