「性教育」ってどうするの?ーおすすめの絵本を紹介ー
「性教育」。
考え出すと、きりのない問い。
ディスカッションしだすと、止まらない話題。
(それだけ話し合える人が近くにいるということ、、、。)
教育現場で働く方たちや、お子さんを育ててらっしゃる方にとって、身近な話題。
わたしは、セクシャリティについて、性のタブーについて考えることは、
どの学問よりも大切で、「問題」とされる様々なものへのアプローチをより根幹へと導くものだと思っています。
あ、そうか。言葉にしてみて、自分の気持ちに気づきました。
セクシャリティについて意識的に考えるようになったきっかけは、いくつかあります。
まずは、高校生のときに「月経・生理」についての面白い講座を受けたこと。
女性である自分の身体に毎月起こる現象について学び、「身体って面白い」と思った一つ目の体験でした。
そのときの講師の方はDVDも作ってらっしゃって、ぜひ自分の高校でDVDの上映会を女の子向けに開きたいと思い、その旨を話したところ、なんと「では、講座を開いてみないか」という提案を受けました。
講座に向けて、「月経がどういうものなのか(科学的)」「では月経が社会でどのように捉えられてきたか(社会学的)」などを調べるようになり、行きついたのは「性のタブー」。忌み嫌われてきた「月経」の歴史から、「血」、「穢れ」、「同和問題」、、、、、、、、面白いほど社会の流れの主流に位置する「性/セクシャリティ」に目が向くようになったのだと思います。
もう1つは、わたしの記事に何度も登場する出版社のmurmurmagazine(マーマーマガジン)さん。
このマーマーマガジン17号に出会ったことです。
なんと、特集は「セックス」について。
びっくりぽんな、解放的な価値観や、解放的な対談内容が目白押しで、
もう、食い入るように読んだのが、高校2年性(生)のころだったと思います。
この雑誌でも登場する、夏目祭子(なつめまつりこ)さんの本に出会えたことは、「なぜ、これほどまでに、セクシャルなことがタブーになっているのか」という視点を持つ大きなきっかけになりました。
下ネタで盛り上がるのも、なんだかんだ、興味があるのに学べない、学ばせてくれないことへの反動なのかもと気づいたときには、
「あー、どうすればもっと、気楽に、気軽に、セクシャルなことが話せるようになるかしら」と考えるようになっていました。
「セックス」って、わたしはいつ知ったんだろう、、、、。
もちろん、学校では教えてくれない。
だって、中学校の学習指導要領では、「妊娠の経緯(妊娠に至る経緯莞)は取り扱わないものとする」とあるんですよ?????
なのに、「13歳」、法的にこの年齢がどういう立場にあるか、知っていますか???
「性的同意」。そんなもの、知識を大人たちが伝えないことになっている中学1年生で、どう判断しろと言うんだよ。
本当、わたしが小学生のときもそう。「精子と卵子」について興味津々に学んでいたけれど、どうしてくっつくのか、一体どうすれば赤ちゃんが誕生するのか、「キス?手つなぐ?ハグ?どういうことだろう?」と本当に本当に本当に未知の世界。だけれど、どこから学べばいいのか、そのころは、真実がどこにあるかなんて考えもしませんでした。
教育について考えていても、
面白いことに、「性」に関するタブーが子どもたちの内面に大きなひずみを産んでいるというケースも面白いほどあって、
素直に、本当に、素直に、
「赤ちゃんってどこからくるの?」と
疑問に思った子どもたちに知識を伝えることが、どれだけ大事なことか、
人に脅迫したいわけではないけれど、
痛感することばかり。。。。
さて。
話し出せば、どんどこ出てくるのですが、
今回この記事を書こうと思ったきっかけは、
紹介したい絵本があるからです。
それが、こちら。
うすい、小さな絵本。
「性の絵本」です。
1~6までシリーズがありまして、
1と2は読者目安5歳頃から。
3は思春期前ごろから。
4は小学校高学年頃から。
5は「安全なオナニー・セルフプレジャーについて」
6は「思いがけない妊娠をしたらどうする?」
といった6冊のシリーズになっているものです。
どれも、大切な知識をたっぷり詰めてくれていて、
なおかつシンプルなイラスト付きで、抵抗感を和らげてくれる優しい雰囲気の絵本です。
大人になって読んでも、
「あ、そうだったんだ、、、、、」と初めて知るものもたくさん。
どうして、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、これを学校で教えないの?( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)
と。切実に思ってしまうばかり。
なにが、好ましくないんだろう。
どうして、興味を持ってはいけないんだろう。
彼ら彼女らの興味を小さな穴に押し込んでしまうから、
反発のようにはじけちゃうんじゃないかしら。
それなら、地道に、
そして小さな対話の中で、
わたしが伝えられる限りのことでも、
冷静に適格に伝えられたらな、対話が小さな子どもたちとできたらな、と思うようになっています。
わたし自身も知らない、まだまだまだまだ、「まだ」と言えないほどの膨大な性体験(性行為に限らずセクシャルなことが関わること)がさまざまなところで起きているわけで、
一概に、この世界はこうなっている、なんて言えませんが、
少なくとも、わたしの周りにいる小さな子たち、それも中学生や高校生たちが、知るべきものたちが知れる環境にないこと。
それを自覚したうえで、
一緒に学んで、一緒に考えて、一緒に守って、一緒に変えて、やがて、、、、、、、どんな世界にできるだろう、、、、、、、、、、
性のタブーが無い世界。
それは、性犯罪がなくなって、「男と女」というセクシャルの垣根がなくなって、豊かな性生活が行われて、さまざまな芸術があふれかえって、あらゆる人間関係上のコミュニケーションの問題がなくなって、常軌を逸したものたちを受け入れられるようになって、もっともっと自分たちの身体を意識的に見るようになって、、、、、、、、、
どんな世界なんだろう。
もっと、今とは比べられないほど、
人々がお互いを、そして自分自身を労わっている。
そんな世界がうっすら、こちらを覗いている気もするな。
〆の言葉は見つかりません。
これからも続けます。
「性」について、学ぶこと。
🚹🚺
べつに、わたしは、こんな2つのマークにカテゴライズされる生きものちゃう。